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「答えを教えない」AIチューター——Knockに集う中高生の声が映す、AI×学習の本音

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「答えを教えない」AIチューター——Knockに集う中高生の声が映す、AI×学習の本音

#生成AI活用

「答えを教えてくれない」——ふつう、それは学習アプリへの不満になる。だが、中高生向けAIチューター「Knock(ノック)」は、それをあえて“売り”にしている。

使い方は拍子抜けするほど単純だ。解けない問題をスマホで撮る。するとAIが返すのは、解答そのものではなく、まずヒント。「答えを見せる前に、まずはヒント。答えを先回りせず、生徒自身が考えて解にたどり着くプロセスを大切にする」と公式は説明する。解法を小さな段に刻み、丸暗記ではなく“仕組み”を残す——提供するのは、2023年末に生まれたスタートアップ、Hanji株式会社だ。

静かに、しかし速く広がっている。2024年10月の公開から1年で、生徒がKnockに投げた質問は1500万回を超えた。ダウンロードは30万、App Storeの星は4.8、レビューは1万件規模。2025年には学校への導入も始まり、Hanjiは約3億円を調達、日経クロストレンドの「未来の市場をつくる100社」にも名を連ねた。数字だけ見れば、順風満帆に映る。

レビュー欄に滲む、等身大の評価

本当の評価は、宣伝文句ではなくレビュー欄に滲む。ある中高生は「写真の文字の読み取りが素晴らしい」と書く。別の一人は「ヒントと解説が分けられているから、自分で解きたいときに助かる」。「質問機能が一番いい。分からないことがどんどん解消する」という声もある。広告がなく、基本は無料——そうした“余計なストレスのなさ”を挙げる投稿も多い。

だが、声はほめ言葉ばかりではない。「写真が複数枚送れない」「別解といっても、たいてい同じ解き方の説明になる」。横画面に対応してほしい、学習記録をもっと見やすく——要望は具体的で、容赦がない。ポジティブ一色でないことが、かえってこのアプリの“本物さ”を裏づけている。

この「答えを教えない」という設計は、生徒だけのものではない。運営(エデュログ)が茨城県内の学校で導入を支援した現場でも、生徒の学びを本質から考えたこの設計思想は高く評価された。点数を取らせる近道ではなく、つまずきに寄り添い理解を残す——その姿勢が、現場の教育者の信頼につながっている。

「教えない」は、本当に学びを守るのか AI学習ツールには、ずっと一つの疑いがつきまとう。 これは考える力を育てるのか、それとも考えずに済ませる装置なのか。 「答え製造機」か「思考の補助線」か——Knockのヒント先行という設計は、この問いへの一つの賭けである。 創業者は自社のXでこう明かしている。「…

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